発表直後に一気に注文が殺到したスバルの人気クロスオーバーSUV、XV。
車内が狭いイメージがあって車中泊に適さないと思われがちなSUVですが、ちょっと工夫をすれば寝られるクルマなんです。
この記事では、
- XVで車中泊できるのか
- XVの実際の車中泊スペースの広さ
- XVで車中泊する際のシートアレンジと注意点
について、実際にXVの車内を見てきた著者がまとめています。
XVへの買い替えを検討している方、XVで車中泊をしてみたい方の参考になること間違いナシです。ぜひ一読してみてください。
スバルXVのフルフラットになるのか?
XVはリアシートを前に倒すだけで、ほぼフラットに近い状態になります。
リアシートの裏側に若干の傾斜がありますが、全体的に見れば充分フラットと言えるでしょう。
シートの素材も頑丈でしっかりしており、寝っ転がってみても強度的に問題ありませんでした。
あとで書きますが、奥行き180cmほどが限界となっています。なので、寝られるのは180cm未満の大人ふたりまでです。
XVのシートアレンジの方法と種類
XVのフルフラットシートアレンジですが、まずリアシートを前に倒してヘッドレストを外します。
このままの状態では、リアシートの端までの奥行きが139cmしかありません。
そのため、運転席と助手席を最大限前へスライドさせて、リアシートとの間にある隙間を埋めることで寝られる広さを作っていきます。
クーラーボックスのサイズ:縦32㎝×横49㎝×高さ40㎝
助手席を前に詰めると狭くなるので、クーラーボックスを置いてちょうどの位置まで助手席を下げます。
僕のドライブポジションよりは多少狭くなりますが、窮屈というではありません。
クーラーボックスの上には頭が少し上がるようにテントマットを適当にたたんで置きます。
(引用元:スバルXVで快適車中泊! – 愛しの山道具たち)
このようにクーラーボックスやコンテナボックスを置き、そのうえにマットやクッションを敷けば、180cmほどの奥行きが完成します。
XVの車内スペース(室内の広さ)は?
(引用元:パッケージング&カーゴルーム : ユーティリティ | SUBARU XV | SUBARU)
奥行き | 139~180cm |
室内幅 | 109~115cm |
高さ | 70cm |
XVの特徴は車高が低いので、室内の高さが他のクルマにくらべてやや劣っています。
あぐらをかいて座ると天井に頭が触れたり、寝っ転がって天井を見上げると若干の圧迫感があります。
ただ、奥行きと室内幅は十分な広さがあります。
タイヤ・ホイールの張り出しが少ないので、前から後ろいっぱいまで横幅をしっかり活用できるのが良い点ですね。
リアゲート側からリアシートを倒せるようになっており、車中泊で寝所を作るさいに嬉しいポイントです。
シートを倒したときの段差や隙間
XVは、リアシートを倒したときにバッグドアの方に向かってわずかな傾斜があります。
とはいえ、リアゲート側に足を向ければ、あまり気にならないレベルの傾きでした。この点は車中泊に問題はありません。
ひとつ気をつけたいのが、写真のようにリアシートを倒したときにラゲッジスペースと境目に5~6cmほどのくぼみができる点です。
大きな隙間ではないので、マットレスや布団を重ねて敷き詰めれば寝るのに支障はありません。
もし気になる場合は、タオルや布を詰め込んで隙間を潰すか、厚みのあるマットレスを使うといいでしょう。
車中泊するときの収納スペース
XVにはラゲッジスペースの下に床下収納としてサブトランクが用意されています。
ただ、あまり深さがないので、ちょっとした小物を入れておく程度しかできません。
もし荷物が多い場合は、運転席側か左右にまとめる必要が出てくるでしょう。事前に荷物が邪魔にならないかどうかチェックしておくのがおすすめです。
XVの車中泊での注意点
車内への乗り降りは要チェック
XVは、リアゲートの内側にハンドルがないので、基本的にリアゲートから出入りできません。
そのため、左右の後部座席ドアから乗り込む必要があります。
試しに乗り込んでみたところ、リアシートからラゲッジスペースの床面の位置が高いので窮屈に感じました。
女性やお子さんだと、かなり乗り込みづらいかもしれません。
靴の置き場も考えておく必要があるので、こちらも事前にシートを倒して乗り降りを試しておくといいでしょう。
窓の目隠しは必須
XVのような車高が低いSUVは、窓が座席シートに近い位置にあるので、外から見えやすい造りになっています。
カーテンのような目隠しがなければ寝顔が見られるような状態になります(笑
夏場であれば換気ができる虫除けネットカーテン、冬場であれば断熱性のある銀マットを窓の形に切って貼り付けるのがおすすめです。
【まとめ】XVは車中泊できる!
- リアシートを倒す+隙間を埋めれば、十分に寝られるフラットスペースができる
- 奥行きは180cmほどが限界。室内の高さが低いので注意!
- 車中泊のときは乗り降りと窓の目隠しに気をつけよう
ライバルが多いSUV車ですが、XVには車中泊できるポテンシャルが間違いなくありました。
え、こんなクルマで車中泊??と思われるかもしれませんが、ライバルのエクストレイルやCX-5、ヴェゼルは非常に車中泊人気が高いクルマなんです。
生産台数を考えると、XVで車中泊をする方は全体的にみて珍しい部類に入るでしょう。気になった方は他の人がやっていないXVでの車中泊に挑戦してみてください。
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