車買取査定での失敗を恐れるあなたは、
「初めて車を売る」「使える時間が少ない」「高く売れるか心配」
といった不安を抱えており、売却に慎重になっているのではないでしょうか。
まずお伝えしておくと、買取査定を使ってみようと思ったあなたの選択は正解です。1社のみの査定で売却を決めることこそ、最初で最後の失敗だからです。
では、その次に待ち構える失敗とは何なのか?
ここでは、そんな失敗の数々について、実際に初めて買取査定を申し込んで車を売った著者の体験談を踏まえて紹介します。
これを読んで準備すれば、貴重な休日の時間を無駄にせず、業者とのやり取りで疲弊せず、現時点での最高額で売却できます。
何より先に売却に成功する方法を知りたい人は、最後のスムーズに高く売る手順を読んでみてください。それではスタートです。
今回売却したクルマ
- クライスラー PTクルーザー クラシック
- 平成14年式、走行距離6万キロ
- 30万で知り合いから買ったので希望価格は5〜10万
- エンジントラブル、事故歴、修復歴まったくなし
- 査定前に洗車とバッテリー交換を済ませたばかり
必要事項を入力すれば、複数の中古車販売店に一括でまとめて査定の申し込みができる仕組み。車の査定額(売却金額)を出してもらえる。
この記事では中古車の買取〜販売を行う業者を”買取店”と呼んでいます。
読みたいところをチェック!
失敗①査定前の洗車は必要ない
査定前に洗車しておくと査定額にプラスになる、というイメージはありませんか?
実際のところ、査定にきた買取店の人の答えは「洗車しても、印象が良くなるだけで査定額は変わりません」でした。
少しでも高く買ってもらおうとワックス掛けを含めてたっぷり2時間も洗車に費やしたにも関わらず、
「洗車をする前と査定額は一切変わりません」と査定士さんに苦笑される残念な結果に。
泥まみれでボディのキズやスレが見えないという場合を除けば、洗車は必要ありません。注意しましょう。
失敗②売ろうと思ったときにすぐ売るべき
今回、1か月先の引っ越しの前にPTクルーザーを売却する予定でした。
しかし、仕事やトラブルで遅れに遅れて、引っ越しの1週間前にようやく一括査定に申し込みました。
実車を見てもらうまでに1週間。売却が決まり引き取ってもらうまでにもう1週間。
合計で2週間近く掛かったので、引越し前の家の駐車場を延長して借りることになり、お金と時間の両面でもったいない思いをする失敗となりました。
失敗③持ち込み査定は必要ない
今回は、電話査定でゼロ円と言われた後、出張査定までの合間に売る方法はないかと思い、仕事の合間に店舗に持ち込んで査定してもらっています。
実際に車を見てもらえれば結果が変わるのでは? との考えでしたが、査定まで30分近く掛かったうえに、またしてもゼロ円査定という結果。
持ち込んだ先は近所のガリバーで、電話査定の金額とまったく変わりませんでした。
あとで振り返ってみれば時間の無駄と分かりますが、こうした失敗はやってみないと分からないものです。これを読んでいるあなたは気をつけてくださいね。
失敗④電話査定のみで諦めてはいけない
電話査定と持ち込み査定で0円と言われてほとんど諦めかけていましたが、
という連絡があり、諦めずに実車を見てもらう気になりました。これが本当に良かった!
その結果、なんとそれぞれ3万円、5万円という査定の結果が来ました。
もし電話査定の金額で納得していたら……いや、一括査定に申し込んでなければ、ガリバーやビッグモーターに0円でPTクルーザーを引き渡していたでしょう。
5万円をドブに捨てていたかと思うと、車売却での失敗が恐ろしく思えてきますね。
失敗しないために知っておくべきこと
洗車は室内の消臭をやればOK
- 洗車場に持っていってコイン洗車する
- ダッシュボースなど目につくところを拭き掃除する
- マットを外して掃除機をかける
こういった10〜30分で終わる簡単な清掃作業でも、買取店の方から「自分たちでやれるので査定額に影響しません」と教わりました。やるだけ無駄ということですね。
気をつけるべき点は、車内のシートの汚れ、ペットやタバコなどの不快な臭いがあるかどうかです。
車内に入ってすぐに分かるものでなければ除去する必要はありません。気になる匂いや汚れがあったら重曹と消臭スプレーを試しましょう。
- 重曹(100円ショップやホームセンター)
水300ccに粉末の重曹を大さじ2杯(15g)を入れて重曹水を作り、雑巾に染み込ませて拭き上げる。
(※革製シートに使用すると化学反応で変色するので使用しないでください) - ファブリーズなどの車用消臭スプレー
車内全体に吹き付けて数十分放置したあと、窓を全開にして風をよく通す。
芳香剤で強い匂いを付けてしまうとかえってマイナスポイントになってしまうので避けてください。
この方法でも取れない匂いや汚れは、業者によるクリーニングや専門機材が必要となります。査定額の減額分より出費が多くなる可能性が高いので諦めましょう。
引っ越しや転勤前なら急いで査定を済ませる
著者は、一般的な週休二日の会社員として働いています。
実際に売却するまでの2週間ほどの流れは以下のとおりです。
- 一括査定に申し込み
- ガリバーとビッグモーターから連絡。電話査定でゼロ円査定されてしまい、出張査定にも来てもらえず
- さすがにゼロ円は嫌なので、他に問い合わせがあった2社の買取店に連絡
- 仕事で電話が取れず、出張査定の約束を取り付けるまでに数日掛かる
- 平日の間に車の洗車とワックス掛けを済ませる
- 1週間後の休日に出張査定で自宅まで見に来てもらう。5〜10分程で実車のチェック終了
- 後日、電話で査定結果の連絡。ゼロ円→最高額5万円の査定結果!
- さらに1週間後の休日に書類を用意して引き取りに来てもらう
- 後日、銀行口座に振込
もし売却しようと思った1ヶ月前に査定していれば、買ってくれる知人・友人や他の買取店を探せたでしょう。5万円以上で売れていた可能性もあります。
だから「売却を考えているなら思い立ったときに動いた方が良い」というのが実際に経験したうえでの意見です。
ほとんどの買取店は、査定が終わった7〜10日後まで査定額(今回なら5万円)を保証してくれます。早めに査定したからといって、翌日に金額が変わる怖れはないので安心してください。
引っ越しや転勤が控えている、仕事でなかなか休みが取れないというときこそ、売ろうと思った今の時点で具体的な行動を起こしましょう。
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査定時に訊かれることをメモしておく
一括査定に申し込む前に車検証を手元に用意して以下のリストの内容をメモしておけば、10分以内で電話査定が終わります。
PDFダウンロード&スマホ用の保存はこちら → 査定時に訊かれることチェックシート
電話で車の状態をうまく伝えておけば、買取店とのトラブルや嫌がらせを避けられます。
まとめ:失敗から学んだスムーズに高く売る手順
家を買ったりするときのように、人生のなかで車を売る機会というのは多くありません。初めてという方もいるでしょう。
少しでも多くの人が気持ちよく売却できるように、今回学んだことから実践的な手順をまとめました。
- 車検証を控えて【査定時に訊かれることリスト】を調べておく
- 一括査定に申し込み、買取店からの電話を受ける
- 電話査定で車の状態を伝えて、基準となる査定額を聞き出す
- 基準の査定額を元にして他の買取店にメールか電話で連絡
- 電話査定の金額以上で高く買い取ってくれそうなところに出張査定を依頼
(できれば出張査定の約束は同じ日にまとめる) - 査定に来る前に洗車(車内の清掃・消臭)を行う
- 一番高い金額を出してくれた店に売却する
コツは、電話査定で聞き出した査定額を使って買取店を絞り込むことです。1社が出した金額以上の査定額が出せないなら、他の買取店に見てもらう必要はありません。
電話なら1件あたり10分以内。今回は4社に依頼して、2社に直接車を見てもらいましたが、トータルで1時間も掛かっていません。
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