突然ですが、私はクルマの中で19日ほど寝泊まりしたことがあります。
話すと「なにがあったの?」と心配されますが、
実際は車中泊グッズを買い揃えたおかげで最高に快適に過ごせました。今ではクルマの中が一番落ち着く体質になっています。
そんなすっかり楽しい思い出になった車中泊体験を活かして、
「クルマの中で一晩過ごすのは初めて」
「車中泊で何を持っていけばいいか分からない」
とお困りの人を救うべく、必要なグッズをリーズナブルなモノを中心にまとめました。
イメージとしては、外で食事とお風呂を済ませた後、ベッドのセッティングを済ませて一晩寝るという流れを想定しています。
季節や場所は問わずに役立つモノを紹介しているので、これから何度も車中泊する予定の方の参考にもなれば幸いです。
読みたいところをチェック!
【準備】寝るために欠かせないアイテム
前席と後席の隙間を埋めるクッション
前席と後席シートの隙間を埋めて車内の奥行きを広げるクッションです。左右別々で2個でひとつのセットです。
DIYだと2000円は掛かりますが、このクッションは2000~3000円で買えて手間が掛かりません。
使い方は、空気を入れて膨らますだけなのでカンタンです。何度も使えるので、これから何度も車中泊する人にも向いています。
極厚 レジャー銀マット
窓の目隠しと段差埋め、どちらでも使える銀シートです。厚みが1.5cmあり、濡れても水を吸わないので使い勝手が非常に良いです。
座席シートの裏面が固くてゴツゴツとしているときは、これをマットレスの下に1枚敷いておくだけでも快適さが違います。
折り目がついており、カットして加工しやすいのも良いです。1人なら横幅60cm、2人なら横幅120cmのシートがおすすめです。
1人用 折りたたみマットレス
2000円で買えるコスパが良いマットです。長さは190cmあり、寝転がって足を伸ばして使用できます。
重量は350gで、女性でもラクに持ち運べます。他のマットとくらべて場所を取らないのが強みですね。
寝心地にこだわらないなら、このマット+寝袋がベターです。昼寝や仮眠でも使えます。
1人用 折りたたみマットレス(おすすめ)
値段は6000円前後。決して安くはないのですが、当ブログで一番売れています。
重量・サイズは先ほどのマットと変わりませんが、耐久性が違います。かれこれ2年ほど使っていますが、まったくヘタっていません。
アルミ蒸着が施されており、断熱性や摩耗への耐性もバッチリ。材質の違いがはっきりと分かります。
私がヘビーユースしているマットです。車中泊やレジャーで何度も使うなら、これを買っておけばハズレ無しと言えます。
1人〜2人用 エアーマット
しっかりしたベッドを作りたい人向けの厚さ5cmのエアーマットです。値段は4000円ぐらいなので、マット+寝袋より安上がりです。
エアーマットと言っても、バルブを開けば自動的で空気が取り込める自動膨張式です。
マットの上部には枕が付いています。こちらの枕は空気を吹き込んで膨らませる必要がありますが、そのぶん好みの硬さに調節できます。
連結ボタンで2つ並べてつなげれば2人でも寝られます。お子さんの寝相が悪いという人にもぴったりです。
1~2人用 高密度ウレタンフォームエアーマット(おすすめ)
1枚6000円前後のインフレータブルマットです。こちらもバルブを開くだけで自然に膨らみます。
他のマットと違って長さが200cmあり、足を伸ばしても余裕ができます。2枚連結させれば車内全体に敷き詰められます。
2週間このマットレスを敷いて箱バンの中で寝泊まりしましたが、ヘタったりすることはなく、しっかり寝られました。夏場は、これ1枚にブランケットに組み合わせるだけで十分です。
厚みが不安な方には、他のマットにはない厚さ10cmサイズがあります。体重が50kg前後なら5cm、それ以上なら10cmを選べば寝返りが打ちやすいと思います。
2人用 ウレタンフォーム折りたたみマットレス
家庭で布団の下に敷くマットレスですが車内でも使えます。値段は3000円ほどで、2人用のマットの中では安価です。
厚さが4cmあるので、布団を持ち込めば安上がりなベッドができあがります。車中泊以外でも使いやすいマットです。
車内全体に敷き詰めないといけないので、事前に広さを確認しておきましょう。車内で保管しておくには場所を取るのが残念ですが、1泊2日で荷物が少ないなら選択肢としてアリでしょう。
2人用 エアーベッド&空気入れポンプ
価格は4000円ほど。段差や隙間が多いミニバンで使いやすく、サイズ的にもコスパが良いマットです。
材質上、夏場は背中が汗で濡れるので、タオルケットなどを敷いた方がいいです。
付属の電動ポンプで8〜9割ほどまで膨らませられるのでセッティングは難しくありません。
完全に空気を抜けば50cm×50cmほどになるので意外とコンパクトになりますが、重さは2kg近くになります。
寝袋(封筒型)冬以外
春や初夏、初秋の車中泊にぴったりな寝袋です。暑い時期は、チャックを開けてブランケットやマット代わりに使えます。
収納ケース付きで、収納時は直径20×40cmほどの大きさになります。座席の足元に突っ込んでおける大きさです。
洗濯機で丸洗いが可能なので、汚れても大丈夫。車内専用で常備しておいても良いアイテムですね。
寝袋(シュラフ)冬用
こちらは中に綿が入った冬用の寝袋。夏用と変わらず2500円ほどでリーズナブルです。
首周りのフィット感が調節できるので、寒い冬でも首元から冷気が入るのを防げます。
最低使用温度0℃とありますが、さすがに気温一桁の環境では寒いので、もう1枚毛布かシュラフを足した方が良いです。
【快眠】睡眠の質を向上させるグッズ
アイマスクと耳栓
サービスエリアや道の駅など、照明がある場所で寝るなら必須です。耳栓と収納袋付きなので、これひとつでオッケーです。
立体構造で目元や鼻の部分にしっかりフィットして、遮光性はバッチリでした。耳栓にもケースがあって、袋に入れておけば無くすことがありません。
ブラックを選ぶと夜中の車内では見つけづらいので、カラーが気にならない方はワインレッドをおすすめします。なぜかワインレッドの方が少し安いです。
防虫系(虫よけ)
夜に寝るとき、車内に虫が一匹でもいると大変です。ヤバイです。
LEDランタンの明かりを頼りに虫を叩き潰すまで寝られなくなります。私は10分、1匹の蚊と格闘しました。
必ず、特に夏場は絶対に虫よけを用意しましょう。ワンプッシュで使えて、効果が抜群のノーマットが一番おすすめです。
蚊だけでなく、他のいろいろな虫にも効くほどの効果があります。旅行の最強のお供と言っても過言ではないと思います。
ウインドーバグネット(網戸&遮光用)
様々な車種のサイズに対応したスライドドアにかぶせる網戸ネットです。夏場に車内に風を通しつつ、蚊や虫の侵入を防げます。
目隠しの点で言うと、窓ガラスのスモークフィルムに似ていて、近寄ってよく見なければ中が見えない感じです。
車内に湿気や熱気がこもらないように換気するアイテムなので、涼しさを求めるならUSB扇風機と組み合わせましょう。
遮光サンシェード(フロントウインドウ)
カー用品店やホームセンターで買えるサンシェードは、大きすぎてかさばるので収納場所に困ることが多いです。
このサンシェードは丸めてドアポケットに収納でき、使うときはワンタッチで広げられます。普段のカーライフでも重宝します。
車中泊では目隠しに使うので、フロントガラスのサイズに合うかどうか確認しておきましょう。
ちなみに、サイズは【LL=約1460×900】【L=約1400×780】【M=約1300×680】【S=約1300×550】となっています。
【便利】入浴や夜の時間を快適に過ごせるアイテム
お風呂セット
お風呂アイテムを入れて持ち運べるメッシュトートバッグです。
サイドポケットが9つもあるので、女性でも使えるでしょう。
お風呂だけでなく、レジャーで川遊びをしたり、海やプールで泳いだりするときにも役立ちますね。
速乾タオル
このタオルの良いところは、たたむと手のひらサイズになるほど薄くてコンパクトな点です。
もちろん吸水性は問題ナシ。絞るとすぐに水気が取れるので、お風呂上がりに身体を拭き上げるときに何度も使えます。
車内であっても、吊るしておけば3〜4時間でほとんど乾きます。とても薄いので、匂いがついても落としやすいです。
シュノーケリング、ダイビング、フィッシングなど。お風呂ではなくレジャーシーンでも評価が高いです。ぜひ1枚、旅のお供に持っていってみてください。
手のひらサイズに小さくなるデイバッグ
「車中泊でバッグが必要なの?」と思われるかもしれませんが、このバッグはたたむとタバコの箱ぐらいのサイズになります。
急な荷物が増えたときにポケットからサッと取り出して使えるので、買い物袋や脱衣入れとして持っておくと重宝します。
ちょっと外に出るときにバッグの荷物をわざわざ入れ替える必要もなくなります。MacBookPro(2kg)を持ち運べるので強度も問題ありません。
これで1500円は安すぎると感じているバッグです。
ワンタッチ 折りたたみ傘
急な雨に備えてクルマに傘を1本常備しておくことはおすすめです。山に近いところだと天気が変わりやすいですからね。
両手が塞がっていたり、重い物を持っている時にワンタッチで開閉できるので便利。夜に手元が見えないときに使いやすいですね。
頑丈な10本骨造りで耐久性があるので、風が強い野外で活躍してくれます。紫外線カットもできるので、夏の日傘としても使えます。
USB充電式ランタン(モバイルバッテリー付)
LEDランタンとスマホを充電できるモバイルバッテリーが組み合わさった優れモノです。
4時間ほど充電すれば8時間以上点灯するので、夜中にずっと点けておけます。バッテリー付きなのに、重さはたった400g。とても軽いです。
付属のS字フックでカンタンに吊り下げられるので、車内でも使いやすいです。値段は3000円ほど。カテゴリ1位のベストセラー商品になってます。
大容量モバイルバッテリー
すでにLEDランタンを持っている人向けのモバイルバッテリーです。2ポートなので、これ1本でスマホとタブレットを同時に充電できます。
iPhone 7/6sに約7回の充電が可能という、モバイルバッテリーの中でもダントツの大容量。
USB扇風機を使うために必須なので、ソーラーチャージャーと合わせて揃えておけば、夜過ごすときの快適さが変わります。
夜釣りや早朝釣りをする人が待ち時間にスマホを使うために持っていたりします。充電不足とはおさらばになる強力アイテムです。
スマホが目覚ましやライト代わりになっているときは、充電がなくなると一気に不便になりますからね。
【清潔】夏でも気持ちよく過ごせるグッズ
USB扇風機
モバイルバッテリーやリチウムイオン電池で使える、場所を選べないUSB扇風機です。
風が広範囲に広がるわけではないので、大きさ的に1人用になります。2人で寝るなら2台あった方が良いです。
アルコール除菌シート
100円ショップのモノよりも生地が厚手で取り出しやすい除菌タオルです。
アルコールがたっぷり含まれているので、車内の掃除だけでなく、手を拭いたり道具をキレイにしたり……あらゆる使い方ができます。
500円ほどで100枚入っているので、容量的にも十分ですね。まとめ買いして自宅で使っても良いアイテムです。
メイク落とし
女性なら寝るまえにあると便利――いや、必須アイテムですね。日焼け止め落としにも使えます。
プラスチックの蓋が付いているので、車内に置いている間にちゃんと保湿できるのはいいですね。
汗ふきシート
男女問わず、ひとつあると助かる汗ふきシートです。
潮風や海水で身体がベトベトするとき、朝起きて寝汗をかいているときに役立ちます。シートで拭き取るだけで清潔感がまったく違いますよ。
無香料なので匂いが気になる人でも安心して使ってください。
防湿剤
無風 or 多湿 or 窓が開けられないところで寝るときに車内に置いておきたい除湿剤です。
寝汗や呼吸で湿気がこもると、車中泊があっという間に地獄のお泊まりに変わります。寝苦しさで快眠できません(実体験)。
蒸し暑さで寝起きが悪くならないように用意しておくことをおすすめします。海岸沿いや山間部で風が強いところであれば、網戸で換気できるので必要ありません。
重曹石鹸
この石鹸は洗い落としたときのさっぱり感が段違いです。ツルツルを通り越してキュッキュッとします 笑
汚れや匂い、皮脂のような油が落ちる感覚も強く「毛穴から汚れが出ていってる!」という妙な実感があります。もちろん、肌のザラついた感じも消えますよ。
サイクリングや登山でじっとり汗をかいたり、釣りやサーフィンで海水や潮風に触れた人に向いています。釣りで魚の匂いを落としたいときに重宝してます。
【お役立ち】何度も使えてカーライフが捗るグッズ
車中泊では、日中に運転したり、車内で過ごしたりする時間も楽しみのひとつです。
そんな旅の時間の質を良くするカーグッズをまとめておきます。
Bluetooth 車用 FMトランスミッター
シガーソケットに挿して使うFMトランスミッターです。クルマのスピーカーで音楽が聴けるやつですね。
Bluetoothレシーバー内蔵なので、スマホとペアリングすれば音楽再生、ハンズフリー通話が可能。ついでにスマホの充電もできます。
音質もクリアで、以前の古いトランスミッターのようにノイズが入ることもありません。これで1300円ぐらい買えるんだから、本当に時代が変わったなぁと思います。
スマートフォン用車載ホルダー
スマホの裏面とホルダーにそれぞれマグネットを付けてくっつける車載ホルダーです。
銀のボールの部分がグルグルと動き、360度自由に回転します。最適な角度に調整できるので、スマホをナビ代わりに使うときに便利。
マグネットのホールド力も問題ないので、安心して使えます。レビューでも好評ですね。
ヘッドレストティッシュケース
ヘッドレストにスタイリッシュでオシャレなティッシュケースが付けられます。
車中泊のときは後席側にいることが多いので、場所を取らないティッシュ入れとしておすすめです。
見た目や質感も良いです。
運転席ハンドル吊り下げテーブル
運転席のハンドルに掛けられるテーブルです。
耐荷重は7kgあるので、飲食だけでなくノートPCを置いて作業したりできます。
後席に取り付ければ、子どもが軽食を食べるときに使えますね。
ソーラーチャージャー
日中の運転の時間を利用してモバイルバッテリーやスマホの充電ができるソーラーパネルです。
雨や曇りの日には充電できませんが、晴れた日に運転席のダッシュボードに置いておけばスマホが半日で満充電になります。
LEDランタンやUSB扇風機など、バッテリーを必要とするアイテムは多いので、ソーラーパネルと組み合わせれば2泊以上の車中泊が格段に快適になります。
まとめ:車中泊グッズは睡眠第一で用意しよう
色々と紹介しましたが、こんなに買い揃えないといけないの?と不安に思われた方もいるかもしれません。
大丈夫です、すべて完ぺきに揃えなくてもちゃんと寝られます。
車中泊はちゃんと寝て疲れを取ることが最優先ポイントです。
まずは【準備編】のところで紹介したグッズやベッドを吟味して、自分とクルマに合うモノを選んでみてください。
準備した結果、快適に一晩を過ごせたときは、宿代が浮いたお得感と合わせて「寝られた!」というふしぎな達成感が得られますよ。
興味がある方は、ぜひ一度でもいいので車中泊にチャレンジしてみてください。
楽しい車中泊旅の思い出が残せる方がひとりでも増えると嬉しいかぎりです!