「時間を気にせず遠出したいから、ホテルではなく車中泊にしよう」
この記事を読んでいるあなたも、旅行やアウトドアの趣味を楽しむために車中泊を選んだのではないでしょうか?
車中泊に適したクルマのなかでも雪が降る寒い地域の方にオススメの車種が、今回紹介するスバルのレガシィです。
この記事では、
- レガシィが車中泊に向いている点
- 実際の車中泊スペースの広さ
- 冬場にレガシィ車中泊するときの注意点
など、冬場での車中泊に備えるためにカンタンに実践できる&効果が高い対策をまとめてみました。
レガシィで車中泊をしてみたい方、レガシィへの買い替えを検討している方の参考になること間違いナシです。ぜひ一読してみてください。
読みたいところをチェック!
レガシィは「走る・積み込む・泊まる」の三拍子が揃っている
低重心で操縦安定性が高いレガシィは、「運転が楽しい」という口コミもあるほど、長距離や山道での走行に定評があります。
スバルの4WDへの蓄積された技術により、スタックという車輪の空回りや横滑りを防ぐ工夫が施されています。
また、特有の水平対向エンジンは低重心で振動が少ないため、雪道でも安定した走行ができるのが魅力です。スバル車の雪道での走破性は、海外でも高く評価されています。
車中泊については、リアシートを倒せば、2人でも寝られるほどのスペースができます。夫婦での車中泊旅行のレビューもあり、走る・積み込む・泊まるというニーズを十分に叶えられる車種です。
二人でも寝られる車中泊スペースがある
実際にスペースと活用方法を見ていきましょう(5代目レガシィツーリングワゴンの場合)。
・室内長 181~192cm
リアシートを前にスライドさせれば、奥行きは最大で192cmになります。十分に足を伸ばせる長さです。その場合、前席とリアシートの隙間を埋める必要があります。
>>>【レガシィのシートの傾斜・隙間と解消方法】
・横幅 110~137cm
最大幅は137cm。ワンタッチで荷室がフラットになるので便利です。一人であれば寝返りを打つ余裕もあります。二人であれば密着気味になりますが、体験談を見ても十分に寝られる広さでしょう。
・室内高 70~90cm
セダン車なので、やや天井の圧迫感があります。背を伸ばして座るにはギリギリの高さといったところです。着替えるときには窮屈に感じるかもしれません。
レガシィのラゲッジスペースは、リアシートを倒せば、かなりフラットに近い空間が生まれます。隅々まで使える広々とした空間は、ゴルフバッグや大型スーツケースを4つも収納できます。
車中泊最強車と言われるモビリオスパイクやフリードスパイクに比べて室内の高さは少々見劣りしますが、山道や雪道を走る方であれば、レガシィの運転性能は頼もしい限りです。
ラゲッジスペースには、こうしたサブトランクが付いています。トランク脇にはちょっとしたスペースもあります。
車中泊のクルマにレガシィを選ぶ際の注意点
雪が積もっている場所では絶対にエンジンを切る
車の周囲が雪で塞がれていると、マフラーからの排気ガスが車の下に充満し、車内に侵入してきます。車中泊の際、こうした事故により一酸化炭素中毒で亡くなるケースは少なくありません。
もちろん、雪が降っている場所だけではありません。そもそも、日本の多くの市町村では、停車時の長時間のアイドリングストップは禁止されています。
やむをえず長時間停車する際は、車の後ろ、マフラーの近くに壁等がないか、よく確認するようにしましょう。
シリコンスプレーでドアがいつでも開くようにする
レガシィのユーザーの中には、スキーや釣りのため、気温が氷点下になる寒い場所に行かれる方もいるでしょう。
長時間停車していると、ドアの部分にある水分が凍結することで、ドアが開かなくなるケースがあります。
備えあれば憂いなし。非常時に外に出られない危険もあるので、予防としてドアのゴム部分にシリコンスプレーを吹きかけておきましょう。これで凍結による接着を防ぐことができます。
レガシィで快適に寝るための方法
ガラス窓の結露&凍結を防止する
冬場に車中泊をする際に多いのが、窓の結露や凍結です。あまりの寒さで、ガラスの内側が凍ったり「髪の毛が凍った!」という体験談もあります。
こうした結露を防ぐためのコツとして、寝るときに前席のウインドウをほんの少し開けておくという方法があります。
わずかに窓を開けても、毛布などにくるまっていれば体感的にはあまり変わらないので、結露&凍結を防止するために窓を開けるというわけです。
窓に目張りを行い、冷え込みを防ぐ&プライバシーを守る
結露や凍結は室内の冷え込みにつながります。また、セダン型のレガシィでは外からの目隠しとなる目張りが不可欠です。
レガシィの場合、目張りが必要な窓ガラスは以下の5枚です。
- 後部座席ドアガラス 2枚
- リアサイドのガラス 2枚
- リアハッチガラス 1枚
多くのユーザーは、値が張る市販のシェードではなく、分厚い銀マットで目張りしています。
- 窓ガラスに新聞紙をあわせて型取りする(新聞紙は2枚以上)
- 型取りした新聞紙にあわせてダンボールをカットする
- ダンボールのサイズを微調整する
- ダンボールにあわせて、銀マットに切り込み線を書く(2〜3cmほど書くのがベスト)
- 切り取った銀マットを窓ガラスの縁に押し込むようにして取り付ける
セダン型の場合、フロントガラス側から車内が見えてしまうので、フロントとの間にカーテン(仕切り)を作ります。
- 細長い突っ張り棒を用意する(レガシィの横幅は110~137cm)
- カフェカーテンや大きい布を組み合わせて、簡易カーテンを作る(大きめのバスタオルでもOK)
- 後部座席のアシストグリップのくぼみに突っ張り棒を引っ掛ける ※写真参照
- カーテン(あるいはバスタオル)を前席の背もたれに引っ掛けるようにして目張りする
(引用元:How to 車中泊 (BH5 レガシィツーリングワゴン編)|hagigenのページ)
レガシィのシートの傾斜・隙間と解消方法
リアシートの傾斜は、リア側を高くすることで解決
レガシィツーリングワゴンの場合、リアシートを倒した際に写真のような傾斜があります。重さが掛かるとわずかに沈み込みますが、それでも傾きが残ります。
この傾斜を解決するためには、以前プリウスの記事で紹介した方法が役立ちます。
①リアシートからラゲッジフロアまでの傾斜を解決する
傾斜を少しでも無くしたいときは、リア側が高くなるように場所を選んで駐車するか、写真のように後輪を高い場所で停めましょう。木の板などを後輪の下に挟んで乗り上げてください。
(引用元:【より快適に眠ろう】30プリウスの快適車中泊2(実践編) – Youtube)
前席との隙間は、埋めるか、板を敷いて解決
リアシートを最大までスライドさせても、高さ50cm × 長さ20cmの隙間があります。この隙間も、プリウスと同じ方法で解決できます。
②運転席と二列目のすきまを埋める
隙間に詰め物をすれば、そのうえに板を敷き詰められます。ただ、プリウスにある隙間はクーラーボックスなどでは埋めづらいほど高さがあるので、シートの上に板を敷く方が手っ取り早いです。
(引用元:【災害時にも活躍?】30プリウスの快適車中泊1– Youtube)
こうしたベニヤ板やコンパネといった敷板を使う方法は、プリウスでもポピュラーなベッドメイキングのようです。ベニヤ板そのものは、ホームセンターで数千円台で手に入れられるので、手っ取り早くておすすめのDIYです。
車中泊マットレスはとにかく暖かさが大切
寒冷地での車中泊の場合、マットレスにこだわるよりも、とにかく保温性が高い寝袋や毛布が必要です。
一例では、まず10mm厚の銀マットを敷き、敷き布団を2枚重ねたうえに毛布を敷き、掛け毛布2枚+布団という、まさに重装備の組み合わせで、寒い夜を乗り越える方もいます。市販のマットレスよりも、こうした実体験の方が参考になります。
敷布団を積み込めない場合は、こうしたニトリのマットレスを代用する手もあります。折りたためば省スペースになるので、あわせて検討してみてください。
3000円というずば抜けた安さとニトリで買える手軽さが魅力です。とにかくコストを安く抑えたいという方に向いています。
私が冬場に車中泊をする際は、持ち運び用ポータブル電源と電気敷毛布を組み合わせて使っています。考える限り、もっとも快適で暖かく寝られる手段です。少々お金が掛かるのがデメリットですが、何度も使うこと&快適さを考えれば、十分にメリットがありますよ。
まとめ:レガシィは冬場でも車中泊できる
- 山道や雪道でも安定した走行が期待できる
- 二人が足を伸ばして寝られる車中泊スペースを作れる
- アイドリングストップによる一酸化炭素中毒の事故に気をつける
- 目張りを行い、できるかぎり毛布や寝袋を多く持ち込むことで快適に寝られる
以上が、レガシィの特徴と車中泊での事前の対策です。
レガシィは、後継車のレヴォーグにバトンを渡しているのもあって、ネット上では情報が見つかりづらい車種です。
万全な準備やクルマ選びの手助けになれば幸いです。中古車の価格が気になる方は、ネットである程度分かるので、ぜひチェックしてみてください。
レガシィ
ツーリングワゴン
メーカー:スバル
こちら↓で各メーカーの中古車の下取り価格・買取相場をまとめています。
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